パーキンソン病

パーキンソン病は、神経難病の中では頻度の高いものです。臨床症状としては、以下の4つが中心になります。

振せん:ふるえのことです。パーキンソン病のふるえの特徴として、歩いているときや、じっとしているときにふるえが目立ちますが、何かものをとろうとしたりするときにはふるえは軽くなります。
筋固縮:筋肉が固くなったように、動きが鈍くなります。
無動:動けなくなることです。表情が非常に乏しくなったり、歩くときに一歩目がでなくなったりします。
姿勢反射障害:転倒しやすくなることです。ちょっとしたことで転んでしまいます。

上述した4つの症状がパーキンソン症状です。パーキンソン症状をしめす代表的な病気がパーキンソン病です。
人口10万当たり約100名ほどの患者がいると推定されますが、高齢化に伴い増加しています。
発症年齢のピークは、50歳台後半から60歳台です。
発症頻度は男女同数です。
薬物治療で発症から10年ぐらいは治療により日常生活に大きな支障なく生活できますが、それ以降はさまざまな問題、薬剤の効果が薄くなる、効いたり効かなかったりする、不随運動が出現する、自律神経障害が強くなる、認知機能が低下するなどが出現してきます。

じつは、パーキンソン病以外にもパーキンソン症状を示す病気があります。このようなパーキンソン症状を示す病気を総称してパーキンソン症候群と呼んでいます。この中にはパーキンソン病以外に以下のような疾患があり、パーキンソン病との鑑別が必要です。

進行性核上性麻痺
多系統萎縮症(脊髄小脳変性症を参照)
皮質基底核変性症
レビー小体型認知症
脳血管性パーキンソン
薬剤性パーキンソン

特に進行性核上性麻痺(PSP)と多系統萎縮症はパーキンソン病との鑑別が難しい病気です。進行性核上性麻痺では画像上、中脳の萎縮(赤い○の部分)が認められることが特徴です。また脳梁の萎縮も認めます。